1977年生まれの才能豊かな女流作家。
題材は時代小説シリーズには珍しくもない『居酒屋モノ』
一年前に孤児に自分を養ってくれた歳の離れた夫を水死でなくし、夫の姉、気風がいいおばあさんお勝とともに、夫の残した「ぜんや」という居酒屋を営む。
江戸時代大ブームになった鶯の飼育。
その美しい鳴き声が信条の野鳥なので、専門的に、鳴き声をしつける商売もできた。
貧しい小普請組の旗本の次男坊の林只次郎。
腕っ節はからっきしだが、小鳥の飼育が大好きで向いてもいる。武士とも見えない人懐っこさも向いている。
只次郎が頼まれた鶯を逃したと悲観して落ち込んでいたのを、鶯の糞買いの又三が気分転換に連れて行った「ぜんや」の女将、お妙の美味しい料理と聞き上手な人柄に惹きつけられ、鶯つながりの大店の主人たちを次から次へと連れてきて、ぜんやも経営が楽になる。
そして第一に、只次郎の人柄で店の中がとても気持ちよくくつろげる雰囲気に。
そんなぜんやを中心に、いろいろな出来事が起こる、というあらすじ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月23日
- 読了日 : 2022年4月23日
- 本棚登録日 : 2022年4月22日
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