最初に驚愕するのは、実はこれらの短編小説は1950年代(日本の終戦時期)に出筆され、1964年に集約本として出版されたことだ。ハイパー的素晴らしい想像力の著者だ、と言う事だ。
「お気に召すこと請け合い」では近未来の2030~35年は、家庭に入るロボットとして、メイド的存在としてまた一部パートナー的な役割をも課されていく。メイドロボットの人口頭脳は人間とほぼ同等の性能を持っており、やがて人間の「情」「愛」なども感知し、奉仕するが、変わったのは人間の方で、ロボットに対する「愛情」が止めれなくなる。従来のロボットとは人間の労働力不足解消目的で且つ危険で過酷な仕事だったが、頭脳労働からさらに人間的感情を持ち順応性を備えたものに変化する、と言う。この小説でいくと現代からまだ10年以上も先だ。
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- 感想投稿日 : 2021年9月18日
- 読了日 : 2021年9月18日
- 本棚登録日 : 2021年9月7日
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