日本語ウォッチング (岩波新書 新赤版 540)

著者 :
  • 岩波書店 (1998年1月20日発売)
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本棚登録 : 226
感想 : 15
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「~じゃん」、ら抜き言葉などなど、「乱れている」といわれる言葉について、地域的・時間的な視点から考察された本。

最近の若者は…といわれそうな言葉も、歴史言語学の観点から見たら合理的な理由で変化が起こっている。
あと100年もしたら、全然違う言葉になっていて、今の私たちが書いている文章も「古典」になるのだろうと思った。

「バイク」「バンド」など、専門家の立場に近づくとイントネーションが平板になる(語頭アクセントにならない)という考察がとても興味深かった。
たしかに、楽器もそういう傾向ある。ペット、ボーン、ホルンとか。すごく納得。

時と場合に応じて、変化も受け入れながら言葉を使えたら、「最近の若者は…」といらいらすることも少なくて済むのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書 それ以外
感想投稿日 : 2012年7月25日
読了日 : 2012年7月25日
本棚登録日 : 2012年7月25日

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