ドンナ・アンナ (新潮文庫 し 29-2)

著者 :
  • 新潮社 (1990年10月1日発売)
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本棚登録 : 243
感想 : 22
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 二十年以上振りの再読。島田雅彦が好きだったことは覚えているが物語の内容は見事に覚えていなかった。きっと倒錯してるというか、いままでの文学の常識を覆すというようなところに惹かれたんだろう。しかもそれを真面目にやってるから可能性を感じたんだと思う。
「聖アカヒト伝」と「ドンナ・アンナ」が面白かった。アカヒトの傍若無人な言動は、程度の差こそあるとしても現実にあり得るじゃないだろうか。一国を牛耳るとなると世間の目が厳しいけど、学校や会社ではよくあることなんじゃないだろうか。 
 アンナのとってハッピィ・プリンスは幻想の恋人なのかな?そうだとしたらアンナの心はずっとどこかにいるはずのハッピィ・プリンスを探すことになるんだろう。でもとびっきりの男の子が目の前に現れたらケロッと忘れちゃうかもね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月23日
読了日 : 2018年12月22日
本棚登録日 : 2018年12月21日

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