歩いても歩いても

著者 :
  • 幻冬舎 (2008年5月1日発売)
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本棚登録 : 151
感想 : 36
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良多の毒舌な母、上から目線の父、調子者の姉なつき。同情するというかオイラを見ているようだ。今でも実家に帰る時は気を遣うし、疲れる。泊まることは親父から禁止されているから日帰りだ。往復何時間かかると思ってるんだろ(笑)。良多の母は言葉がキツイし、父はいつまで先生気取りなんだと思わせるが、彼らはそうすることで自分を保ってるんだろう。良多もそんな家族を結局のところ嫌いにはなれない。家族のいいところでもあるし、歯がゆいところだ。きっと第三者だったら近寄らない。
実家の者と帰省する者の微妙な関係がリアルだったなぁ。っていうかそこばかり残ってしまった。会えば嫌な想いをするから帰省を避けてしまいがちだけど、あと何回会えるだろうと思うとそんなことも言ってられない気持ちになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年10月16日
読了日 : 2016年10月12日
本棚登録日 : 2016年10月12日

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