人間関係が楽になるアドラーの教え

著者 :
  • 大和書房 (2014年9月14日発売)
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本棚登録 : 260
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2015/6/13図書館から借りてきた。
①人間関係は自分の力で変えられること(第1章)
②人間関係を変えるには「勇気」から始めること(第2章)
③人間関係をこじらせないためには「感情」のコントロールが必要(第3章)
を「人間関係への考え方」のベースとして示し、より実践的なものとして、
④人との距離を縮めるアドラー心理学流のコミュニケーション(第4章)
⑤習慣づけによって人間関係を変えていく秘訣
(第5章)
を提案することで、「人間関係を楽にする方法」をあなたに提供することを目指しました。

臨床心理士とは

人間関係を円滑にするには、相手への勇気づけが有効です。
褒めるのではなく、勇気づける。
「褒め」は人間関係をダメにする。
褒めるから勇気づけに変える。勇気づけとして最も効果的で、すぐに始められる一つのめの方法が、「感謝」です。まず、「あなたに感謝しています」と言って、相手に否定されるケースはほとんどありません。
「ヨイ出し」をすること。ヨイ出しとは、相手の長所に目を向けて、良い行為であると言葉に出して伝えることです。つまり、「いいね!」を言葉で伝えてあげる行為のことです。
次の勇気づけの方法は、「プロセスを重視すること」です。

人間関係をダメにする「勇気くじき」
「勇気くじき」をする人は、次のような行動をとります。
①相手のダメなところを指摘する
②減点主義で物事をとらえる
③高すぎるゴールを設定する
④失敗をとことん批判する
⑤「お前のせいでダメになった」と物事を一方的に決めつける
実は、勇気くじきをしている人は、自分自身に勇気がない人、自信がない人です。
他者の失敗に対して「なぜなぜ攻撃」をしている人は、嫌われる。
人間関係をダメにする六つのNGワード
①「やればできる」
-->信頼関係のない嫌な人から言われると「普段はやっていない」「本番のときだけ本気を出してる」というニュアンスに響く
②「頑張って」
-->「頑張ってね」は命令形なので相手にプレッシャーを与えてしまいます。
③「大丈夫」
-->慰めは褒めるよりも、根拠がないだけ罪深いでしょう。
④「素晴らしい」
-->安売りしていると、しだいにヨイショしているように聞こえてきます。
⑤「羨ましい」
-->実は「羨ましい」は祝福の言葉ではありません。
⑥「すみません」
-->「すみません」は、あくまでも感謝の言葉ではなく、謝罪の言葉です。

人と協力をするためには、①共通の目標、②貢献(参加)意欲、③コミュニケーションの三つが必要です。

人間関係を悪化させる「比較三原則」
勇気くじきの言葉に多く見られるものの一つが、「比較」です。
①過去との比較
②他者の強みと本人の弱みの比較
③理想との比較

上手に自分の意見を主張する方法
相手に主張を伝える場合には、以下の四つのものの言い方があります。
①主張的行動
②非主張的行動
③攻撃的行動
④復讐的行動
-->相手を傷つけた上で、自分の要求をあきらめる行動です。
一度でも復讐的行動をしてしまうと、相手との関係修復はほとんど困難なものになってしまいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年6月13日
読了日 : 2015年6月15日
本棚登録日 : 2015年6月13日

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