ローマ人の物語 (14) パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2004年10月28日発売)
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読んでいるのにちょっと間があいてしまった。

(以下、面白いなぁと思ったところを引用しますが、しかし、こういう引用って何か意味があるのだろうか・・?
常備軍がなぜ必要かとか。さ。
新聞記者になるわけでもないのに。いまさら。)

・・・・とかいうことを考えてしまうのが、最近の私です。
読書は、間違いなく私の人生に彩りを添えていますし(吐き気がするような常套句!)
知識は必要です。

しかし、ある程度、自分の「好み」の方向性が定まりつつあって、
しかし、「時間」の必要性が増してくるであろう今後、
そしてまた「自分」が、純粋に働く・働きかける側の立場にたとうとしている(つまり学生でなくなる)
時期に、「好み」だけで本を読み続けるのにもしんどさを感じてしまう。

ローマ人の物語、は、いかにも私の好きな(似非も含めた)教訓を得られる類の本で、
しかし、その「教訓」なるものは、まぁ少なくとも私という小人にとっては実践的ではないわよね。

なんて。

そういうために読んでるんじゃないだろう。

(つまり、殆ど思い出すこともない中高の数学の学習を「論理力を鍛えるため」に必要というような意味で。)
(もちろん、そういう意味での、自分にとっての読書の必要は、大いに認めるところではあるのですけれど。)


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 必要に応じて軍を編成するやり方でも長く不都合でなかったのは、共和政時代のローマは覇権の拡張の時期であったからだ。
攻撃するのならば、目的が決まった段階で軍団を編成し、それを充分に訓練してから出撃しても遅くない。

いや、これをやっている間にそうと知った敵が観念し、軍を進めただけで敵の恭順をかち得るという利点さえあった。

 しかし、最大の目標が防衛に変れば、従来のやり方では不都合になる。
敵はいつ襲撃してくるかわからない。
ゆえに、それへの対応手段は常に準備しておかねばならない。
アウグストゥスは、防衛を目標とするからこそ常設軍事力が不可欠であることを理解し、それを実践したのである。
(82項)
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年3月6日
読了日 : 2010年3月6日
本棚登録日 : 2010年3月6日

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