ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年5月14日発売)
3.34
  • (87)
  • (251)
  • (758)
  • (37)
  • (3)
本棚登録 : 3079
感想 : 210
3

「ロシア紅茶の謎」を読了した次に読んだ本。
短編集なので読みやすい。
心理面より物理面に重きを置いたミステリー。

この短編集の中では「彼か彼女か」が面白かった。
冒頭の蘭ちゃんのセリフ、犯人は彼か彼女か、からとったものともいえるし、被害者が完璧な女装をしていたことからのタイトルともいえるし、謎解きにあたっての大きなヒントともいえる。
蘭ちゃんの語りを主軸にしているのも、いつものパターンと違って良かった。

あとは最後の「蝶々がはばたく」
この作品を執筆されてから十六年後に大津波が来るとは予想されてはいなかったとは思いますが、なんとも言えない気持ちになりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月10日
読了日 : 2020年10月10日
本棚登録日 : 2020年10月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする