江戸時代、ある寒村で暮らす少年が主人公の物語。漁業を日々の糧として暮らす人々は、毎日食べていくだけでも精一杯なのだが、たまに神の恵みにあい、生活が潤う事がある。それが、岩礁で座礁する船がもたらす物資であり、その事は村の大きな秘密である。そしてある日。。。
地味だがかなり惹き込まれるストーリーと展開であり、ボリュームも適当で読みやすい。また、当時の情報から遮断された地方農村の暮らしぶりや庶民の生活、感情も生生しく伝わってくる。
運命に翻弄されながらも日々生き、老い、死ぬ。そういうどうしょうもない無力さを再認識する良作。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月8日
- 読了日 : 2022年5月8日
- 本棚登録日 : 2022年5月8日
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