ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社 (2008年9月3日発売)
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本棚登録 : 7036
感想 : 489
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前作に引き続き、とても読みやすかったです。
純粋な医療ミステリーかと思いきやファンタジーな要素もあり。好みは別れるかもしれませんが、もしかしてそんなこともあるのではと思わせるファンタジーで、私は好きです。合間で語られる病気の子供達の言葉には、綺麗事だけではない深く考えさせられるものもありました。
事件については読者に犯人がほぼ分かっている状況で進んでいくため大どんでん返しといった印象はありません。
それでも「ほぼ」分かっている状態なので、詳細を知りたいという気持ちにかられて読み進めていってしまいます。
前作や上巻でしっかり登場人物について描かれているため、事件後の展開についても個人的な感情に差が出そうです。だからこそ1人1人の見方によって感想や評価が変わりそう。「他の人はどう感じて読むのかな」なんてことが頭を過る1冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月26日
読了日 : 2019年9月26日
本棚登録日 : 2019年9月26日

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