途中、明夜に潜伏していた時に最高級のホテルに宿泊していたが、グリューエルの感覚が金持ちであるからという点ではそうだけれども、最大の安全を図るための手段としては確かにその通りか。そういう意味では最善の判断が出来ているといえばそうだけど。「機密費」なのはその手の問題が多かった時事ネタの時期に創った話にも思える。
ラストに関してはジャッキーがどうしてここまで茉莉花側に肩入れしているのかわからない部分もあった。本心からステラ・スレイヤーの危険性を感じていたのと、無条件降伏の返事としての面はあるにしても単純な商人の幅を超えている感じもする。名前の元ネタは温度の単位?
今回は撤退戦とも退却戦ともいえる感じの攻防が主に続いていたけれど、大量の砲門を開いてドンパチやったのはこの巻が初めてだろうか。梨理香の指揮手腕が目立った所と、同業者が複数でてきたことで多数対多数の戦闘描写が多かったし、その辺がメインの描写なんだろう。全くといって無知識の状態であるが、どちらかと言うと現代の空中戦と言うよりは海上戦にワープを加えたようなものなんだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
朝日ノベルズ
- 感想投稿日 : 2012年4月3日
- 読了日 : 2012年4月3日
- 本棚登録日 : 2012年4月3日
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