妖のモノ達が人の側に居た時代、妖し事件を晴明と博雅が解決してゆく短編集。
何が好きって、二人が縁側(?)でほろほろと酒を交わしている描写がなにより好き。
同じ日本でありながら、現代とは全く違う時が流れていた感じがたまりません。こんなにゆっくり流れている時間なのに博雅は「齢を重ねると歳月が早く過ぎる」とか話す。
そして生まれて死んでいく儚さを憂い、二人で酒を酌み交わす時を大切にしている。
人の生き方の理想のひとつがあると思えてなりません。
あとがきで、著者が書き続けてゆくと記していたのが、大変うれしかったです。
読書状況:読み終わった
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文庫
- 感想投稿日 : 2013年11月20日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年11月20日
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