ブギーポップ・リターンズVSイマジネーターPART.2 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
  • (83)
  • (89)
  • (388)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 1263
感想 : 28
4

登場人物の視点で描かれた僕小説ではあるけれど、その視点の主たる人物がクルクルと変わっていく。貫かれている事件は、上下巻に分けるほどの内容では無いのだが、それに関わる人物達の心理描写を多く書いている点が読んでいて面白いところ。これに良く似た作品があったなぁと、思い出したのが宮部みゆきの「理由」だった。「理由」は、架空ノンフィクション(矛盾しているなぁ…(笑))という感じの文章で、それぞれ事件に関わった人物達のインタビューのような感覚を思い浮かべてしまう描き方だったのが印象的な作品だった。しかし、この「VSイマジネーター」は分かりにくい…。ブギーポップに選ばれた今回の「世界の敵」の能力がイマイチつかめない。このはっきりとしない、モヤっとした読者それぞれで感じることが違うという文章が魅力のひとつなんだよね。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2006年5月10日
本棚登録日 : 2006年5月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする