戦後間もない上野にある柊元(くきもと)旅館に勤める番頭生野次平の視点で描いた作品。
当時の世相や、旅館業界の裏事情的なものも盛り込まれ、次平に群がる面々のキャラも豊かでおもしろおかしく読めた。
近頃はビジネスホテルに取って代わり、呼び込みではなくネット予約と化している。もし、表紙のような旅館が存在しているのならば、改札を抜けた瞬間ほっとしてしまうだろうと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学(男性作家)
- 感想投稿日 : 2016年8月13日
- 読了日 : 2016年8月13日
- 本棚登録日 : 2016年8月13日
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