日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2007年11月1日発売)
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本棚登録 : 1399
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創価学会や天理教、生長の家、など、よく名前を聞くし近所にも施設がある宗教の変遷がよくわかり、面白かった。
新宗教に対する偏見みたいなモノはなしに、中立的に事実を取材して書いてある。
興味深いのは、新宗教の教祖はほとんど女性だということ。やはり最初は、病気や子どもを亡くしたことなどをきっかけに、祈祷などに頼るようになるみたいで、そこから“教祖”になってゆく。
中世に生まれた浄土真宗や日蓮宗や禅宗なんかも、最初はその時代の“新宗教”だったわけで、「念仏唱えれば極楽へ行けるなんてあり得ない」とも言える。でもそれを裏付けるような“宗教体系”を作っていき、組織を作り、信者を集め、宗教団体になってゆく。教祖は女性でも、2代目の代表者からはだいたい男性になる。
宗教って何なのかな、という観点からも面白い本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2019年10月5日
読了日 : 2019年10月5日
本棚登録日 : 2019年10月5日

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