創価学会や天理教、生長の家、など、よく名前を聞くし近所にも施設がある宗教の変遷がよくわかり、面白かった。
新宗教に対する偏見みたいなモノはなしに、中立的に事実を取材して書いてある。
興味深いのは、新宗教の教祖はほとんど女性だということ。やはり最初は、病気や子どもを亡くしたことなどをきっかけに、祈祷などに頼るようになるみたいで、そこから“教祖”になってゆく。
中世に生まれた浄土真宗や日蓮宗や禅宗なんかも、最初はその時代の“新宗教”だったわけで、「念仏唱えれば極楽へ行けるなんてあり得ない」とも言える。でもそれを裏付けるような“宗教体系”を作っていき、組織を作り、信者を集め、宗教団体になってゆく。教祖は女性でも、2代目の代表者からはだいたい男性になる。
宗教って何なのかな、という観点からも面白い本でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2019年10月5日
- 読了日 : 2019年10月5日
- 本棚登録日 : 2019年10月5日
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