物語に希望があるわけではなく、ただ彼らが閉塞している状況が描かれるのだけれど、ラスト近く、海辺を叙情的に照らし出す光には、通常の娯楽作品では味わうことの出来ない快楽がある。
希望か絶望か、幸福か不幸か、ではなく。ただただ、濃密な生が、時間が、
空間が、そこにあるいうことを画面に刻印出来ているという事実に打ちのめされてしまう。
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- 感想投稿日 : 2016年8月26日
- 読了日 : 2016年4月27日
- 本棚登録日 : 2016年4月27日
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