なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
- ダイヤモンド社 (2006年12月8日発売)
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世界中と繋がったグローバルな社会を生きていく人に是非読んで欲しい一冊。
日本には
「いいものを作れば必ず売れる」
「汗を流さずに得るお金はあぶく銭だ」
といった神話とも言える古い考えが未だに美化される傾向にあります。
本著では、著者が経済的に成熟した資本主義社会の日本で生きていくには金融のリテラシーがいかに必要かを説いています。
その中で、著者による効率的市場仮説について面白い解説がされていたので、紹介したいと思います。
経済学者は皆、効率的市場仮説を信じている。
一方で、株式などをトレードする市場の人達は
「自分だけはどうにか儲けることができるんじゃないか」
と信じている。
効率的市場仮説はこのようにして効率的市場仮説を信じない人達によって肯定されており、もし市場の人達が効率的市場仮説を真に信じてしまえば、この仮説は崩壊してしまうパラドックスの上に成り立っているのだ。
僕は学部で経済学を学んでいますが、このような話は教授からなかなか聞くことはできません。著者ならではの面白い着眼点から、経済学の理論を身近な事柄(恋愛、不動産、保険)に応用した話も登場するので、これからの資本主義の社会を賢く生きていきたい人には欠かせない一冊でしょう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月2日
- 読了日 : 2012年6月29日
- 本棚登録日 : 2012年6月29日
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