人間失格 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1990年11月20日発売)
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思ったより読みやすい文章で、内容も陰鬱なものではなかった。
「恥の多い生涯を送ってきました」
と、手記は始まる。
主人公の葉蔵は、他人には本心を見せず嘘をつき、自分の正体を隠ぺいするため、お道化を演じている。
それを見破られる事を恐れ、自分を否定し、生きることに苦しみ、酒と薬に溺れていく。
しかし、自分の本心を包み隠さず他人に見せ、嘘を付かずに生きて行くなど、人間に出来るのだろうか。
誰もが、多かれ少なかれ本心を隠しながら、恥ずかしい人生を送っているのではないだろか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020
感想投稿日 : 2020年9月2日
読了日 : 2020年9月1日
本棚登録日 : 2020年9月2日

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