印象に残った話の感想メモ。
■幸運の公式
シアワセ怪獣にして恋の解説者なる者が、恋が成就してシアワセ絶頂の青年の前に現れ、そのシアワセが過去の人類史上のどういった犠牲の上に成り立っているかを淡々と解説してくる。
■少年期
その男は長年うまいこと酒の飲み方に工夫をこらし、自分にふさわしい酔い方というものを身につけている。無邪気に幸せだった八歳の頃に戻る(追憶にひたる)というものだ。バーのマスターから見ると、ひとり目を閉じて静かに酒を飲む男は良客中の良客である。憂世を生き抜くには良質な気分転換が大事というわけで、読書、ゲーム、スポーツ、なんでもいいけど、これを書いた星さん自身はどんな酒を飲む人だったのだろう…。
■捨てる神
仕事ができないことで仕事をする男。会社の経営チェックシステムみたいなもののテストとして、この男を“不適格”と判定できればシステム異常なしということが確認できるということで、各社から引っ張りだことなる。ちょっといいなあと思っちゃう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ちょっと古い小説
- 感想投稿日 : 2024年3月17日
- 読了日 : 2024年3月17日
- 本棚登録日 : 2024年3月12日
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