さいはての彼女 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年1月25日発売)
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感想 : 789
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再生をテーマにした四つの短編集
どの話も良かった
一番印象に残っているのは『さいはての彼女』
仕事をがむしゃらに頑張って来たんだけど、どうしようもなくなって、立ち止まる
そして旅に出る
旅先での新しい人との出会い、美しい景色との出会いが、肩書きのある自分ではなく、個人の自分と見つめ合う機会を与えてくれる
またここからゆっくり歩いて行けばいいんだよ、と背中を押してもらう

そして、旅先で出会ったハーレーを乗りこなす凪ちゃんが、とてもキラキラ輝いている
その影には、愛情たっぷり与えて育てくれた、今は亡きお父さんがいた
お父さんがどんなに凪ちゃんの事を愛していたか、凪ちゃんを見ていればわかる
風の様な凪ちゃんに会ってみたいな

旅先には、知床、釧路、摩周湖等の道東や、静岡修善寺が出て来るので楽しめる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月27日
読了日 : 2023年7月27日
本棚登録日 : 2023年7月2日

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