旅をする木 (文春文庫 ほ 8-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (1999年3月10日発売)
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本棚登録 : 7634
感想 : 636
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雑念を追払い、落ち着いた気持ちで読みたい、めいいっぱい自分でアラスカの自然の映像を浮かべて想像の世界に浸りたい、そんな気持ちにさせてくれる写真家、星野道夫さんのエッセイ

星野さんが、アラスカに興味を持ったきっかけは、たまたま神田の古本屋で目にしたアラスカの集落の写真でした

そこに写っている人達にどうしても会いたくて、「あなたの村の写真を本で見ました。たずねてみたいと思っています。何でもしますので、
誰か僕を世話してくれる人はいないでしょうか」と手紙を出します
半年後に返事が来て、村に住むある家族の家に働きながらお世話してもらうことになったのが、19才の夏

なかなかの度胸だと思いませんか?

人間の世界とは関わりない、それ自身の存在のための自然
アラスカの持つその意味のない広がりに、ずっと惹かれてきた星野さん
アラスカの美しくもあり厳しい自然、動物達の生き様を、豊かな表現力で語ってくれています

星野道夫さんは残念ながら、1996年に43歳の若さでヒグマに襲われて急逝されたそうです

オーロラ、氷河、満天の星空、カリブー、ザトウクジラ、クマ。。。
星野さんの写真、一度見てみたいです



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月30日
読了日 : 2023年9月30日
本棚登録日 : 2023年6月17日

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コメント 2件

shokomamaさんのコメント
2024/04/28

いつも私のコメントにいいネありがとうございます。まだこの本は読んだ事ないのですが、NHKのBSでだいぶ前に父と子のアラスカと言う番組を見て星野道夫さんを知りました。アラスカでカリブーやヒグマの写真を撮る事に命を賭けた人ですよね。アラスカに住み人々との交流も画面に流れていました。凄い人がいるもんだと感心して見入った記憶があります。最後にはヒグマに襲われて命を絶たれたとの事。なんと言うことでしょうか。小説よりも凄いと思っています。私もこの本が欲しくなりました。いつもハッピーアワーさんの本棚覗いてます^o^

ハッピーアワーをキメたK村さんのコメント
2024/04/28

shokomamaさん
初めまして〜
こちらこそいつもいいねをありがとうございます
⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
この本はブクログ内でとっても評価が高かったので、気になって手にしました
普段小説ばかり読んでいるので、新鮮でしたね
機会があったら是非読んでみてください
コメント頂いてとても嬉しかったです♪
どうぞこれからよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)

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