たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術

  • KADOKAWA (2016年12月24日発売)
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[墨田区図書館]

ダイヤモンド社の記事(https://diamond.jp/articles/-/314833)を読んでいたら、『コクヨのシンプルノート術』『考える人のメモの技術』の2冊が紹介されていた。
本書はそのうちの1冊、『コクヨのシンプルノート術』。(ちなみに、検索時に類似(姉妹)本として見つけた『コクヨの結果を出すノート術』は、単にこちらの文庫版だった。借りてきてがっかり。)

一時期、東大生のノートや仕事関連の、思考まとめ、記憶術、アイディア出しなどの書籍を読んだことがあるけど、その再来かな?上記の2冊に加えて筆者がメモ術を生理するのに役立ったという下記の4冊も読んでみようかな。


①『情報は一冊のノートにまとめなさい』…ノートは一元化、時系列で取ることで、知的生産のシステムになる

②『メモの魔力』…日常の出来事を、ファクト、抽象化、転用の3つでメモすることでアイデアに使えるノートができる

③『ゼロ秒思考』…毎日、1テーマ、1ページ、1分で頭に浮かぶことをメモする。それを10分やることで深く考えられるようになる

④『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』…方眼が思考のフレームになり、情報が整理されて正しい思考ができるようになる

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本書は単に100の実例集という感じだった。
もちろん実例の中にはいいなと思うネタ(小技)もあったし、生の実例集を見て参考にしたいなどということもあるかと思うけれど、ノウハウを求めてこの本を読もうとした場合は、がっかりすると思う。どうせなら実例だけでなく、「仕事で結果を出す人のノートには、共通の型がある」という、その型のまとめまでしてくれればいいのに、、、。そういう意味では、各100項目の題名だけ、ひいては「はじめに」の中の数行だけが自分の求めていた内容だったかもしれない。

「~たとえば、「疑問や重要事項は吹き出しで明示」「商談メモには優先順位のマークをつける「ノートをタテに3分割して使う」「基本は青か黒、書き足しは赤いペン」などといった「わかりやすい工夫」~」

■038 「スマホ写真」を貼って、ビジュアル強化
 ノート術ではなく、A5サイズ?のBluetooth搭載のモバイルカラープリンターにびっくり。世の中こんなものまで普及していたんだ、でも感熱紙でなくカラーと来たらどう印刷しているのかな?

■068 「マージン罫」を書き、日付とタイトルで検索
 こちらも目次にする部分のノート術ではなく、そのマージン罫に対して、「自分から連絡や返信が必要な項目」の場合は(Output)⇐を、逆に「連絡が必要なもの/連絡待ちのもの」の場合は(Input)⇒を書くようにする。

■072 仕事で必要な「数字」をまとめておく
 こちらはほぼ唯一参考になるなと思った目次(メイン仕事術)。既に顧客とやりとりする仕事ではない上に、そうだったとしてもこのコクヨ社員のように既存のデータが必要となるようなケースはほぼないけれど、よくある"ネタ帳"や"アイディア手帳"に通じる、"仕事に役立つ情報(数字)"というものをまとめておくのは面白いと思った。

ちなみに、ノート術よりも読んでいて気になったのは、「測量野帳」の文字。最初は測量の仕事をしている方の表現か?そのうちコクヨ社員の用語か?と思いながら読んでいたが、どうやら言葉通りの目的のノートで、本来建築家や測量などに携わる方が使うノートのことのよう???そして調べてみたら、用途は大体あっているようだが、コクヨのロングヒット"商品名"だったみたい。

測量手帳とは何ですか?
測量野帳とは外での現場作業で寸法やイラストを描いたりする為に作られたスケッチブック(方眼紙)で片手で持ってスケッチしやすいよう表紙は固い表紙を採用したコクヨのロングラン商品です。 最近では携帯性と耐久性があるので一般の方の愛用者も多くい隠れたヒット商品です。
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/fieldnote/lineup/

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自分用
感想投稿日 : 2023年9月30日
読了日 : 2023年10月9日
本棚登録日 : 2023年9月30日

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