間抜けの構造 (新潮新書)

  • 新潮社 (2012年10月17日発売)
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感想 : 330
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傾聴の研修を受講する中で、「間」の取り方が大切だなと思い何か良い本がないかと探して見つけた本です。

でも、読んでみたら、たくさんの間抜けの話がとても面白く書かれているのですが、間抜けにならないための理論的考察はほとんどなく、アートの世界だねということになってしまっていて私の知りたいテクニカルな何かがあるのかについては、書かれていませんでした。

たとえば、

  >  日本語というのは、強弱のアクセントがなくて、高低のニュアンスだけ
  > なんだってね。ひとつひとつの言葉に強弱がないからリズムが生まれにくい。
  >
  >  --- Snip ---
  >
  >  じゃあどうやってリズムをつけるかというと、強弱がないなら、
  > どこかで“間”を置いて区切るしかないわけ。
  > それによって、日本語のリズムは変わってくる。
  >
  >  それを昔の日本人は直感的に考えたんじゃないかな。
  > そのひとつの典型が「古池や 蛙飛び込む 水の音」つまり「五・七・五」
  > なんだけど、このあたりは理にかなっている。

と、ここまでは、すごい期待してしまうわけです。でも、

  >  なんで「四・七・三」はダメで、「五・七・五」のリズムが気持ちいいのか、
  > というのは考えると難しい。
  > それは日本人のDNAに埋め込まれたもの、としか言いようがない。

えー、ここで、DNAと言われたら、、、という調子で私の知りたいことの周辺をぐるぐる何週もまわっている感じの本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文
感想投稿日 : 2013年3月22日
読了日 : 2013年3月22日
本棚登録日 : 2013年3月22日

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