万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫 ま 26-311)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年4月24日発売)
3.72
  • (293)
  • (612)
  • (514)
  • (80)
  • (12)
本棚登録 : 4442
感想 : 428
4

一気読みしてしまった。
素直に面白かった。
前の巻とは違い、時系列順に物語が進んでいくので、それもまたよし。
1巻と2巻でひとつの物語なわけですが、1巻が丁寧なフリになっていて、偽札事件と力士シールの犯人がわかります。
最後、若干、駆け足感があり、犯人の動機がいまひとつな気がしないでもないですが、ちゃんと回収して物語が終わったのはよかったです。
実演販売の会社が実は警察だったり、偽札の犯人と思われた人物が全くのシロだったりが前半~中盤でフラれて、謝花兄弟はやっぱり犯人じゃないのか? と思ったら、やっぱり片棒担いでいたり~と、状況が二転三転して読み手を飽きさせない工夫。
そして、偽札事件の現実的にできそうで出来ないところなど、非常に心憎かったです。
ネタバレありにしているわりに、やっぱりちゃんと読んで「おお」となって欲しいという願望があったり。
あれだね、花の子ルンルン的な終わり方だったね。
幸せの青い花はスタート地点にありましたみたいな。
次の巻も早く読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 万能鑑定士Q
感想投稿日 : 2017年3月9日
読了日 : 2017年3月9日
本棚登録日 : 2017年3月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする