聖書の逸話が史実として扱われ、論証の根拠になってるのは、キリスト教の素地のない日本人としてはやっぱりびっくりもするし、君主国家、貴族国家についての論証には、現在から見るとはずいぶんだな、とも思うけれど、そりゃ確かにそうかもしれないな、と思う点も多々あり。それはそれで驚くべきことなのかもしれない。
現在の世界の国家の成り立ちを考えると、われわれはスピノザが考えたのよりずっと高所に本当にたどり着いたのだろうか、という気もする。
君主国家、貴族国家と論を進め、民主国家の論証を始めた所で著者の死によって断絶する国家論。やっぱり最後の民主国家論が読みたかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
啓発・思想
- 感想投稿日 : 2013年12月7日
- 読了日 : 2013年11月27日
- 本棚登録日 : 2013年11月27日
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