新渡戸稲造が外国人向けに日本人のメンタリティを紹介することを目的に、英文で書いた本書を、日本語に訳したもの。原著は1899年に出版されたそうだ。
武士道がよくわからない点において、当時の外国人と現代日本人はあまり変わらないのではないかと思う。ただ、本書を読んで思ったのだけれど、その残り香みたいなものが、ぼくらのメンタリティにもところどころ残っている気がする。世代を重ねるにつれて、いずれ消えていくのだろうけれど。その代わりとなる、道徳や倫理の背骨みたいなものは、時代の流れや西洋の影響を受けながら、移ろいつつ、あり続けるのだろう。
ちなみに序文によれば、西洋での道徳の背骨は宗教らしい。ちょっとびっくりしたが、そう言われてみればそうだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
啓発・思想
- 感想投稿日 : 2023年12月16日
- 読了日 : 2023年12月16日
- 本棚登録日 : 2023年12月16日
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