日本植物学の父、牧野富太郎の随筆集。
長生したこともあって、なんとなく温和で博識な長老、好々爺タイプをイメージしていたが、そうではなさそうだ。空気を読まず、上を立てず、言いたいことははっきり、ガンガン行くので、長老格には煙たがれ、ずいぶん喧嘩したらしい。自筆の随筆からでも読み取れる。そういう人だから一つの分野を切り開いたのだろうな。
植物の形態、分類はもちろん、万葉集から中国古典、植物の利用方法(染料など)にわたる博覧強記。引き出しの多さ。どんだけ勉強、研究したんだろう。なんとなく南方熊楠を思い出した。
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- 感想投稿日 : 2016年10月20日
- 本棚登録日 : 2016年10月20日
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