とにかく静かな映画。
音楽もセリフも説明も最小限。
アクションや展開が早い映画が好きな人だと退屈するかも。
「主人公の男は本当に隠したい恥を持っている」と予告編で匂わせているが、結局主人公の過去やセックス依存になったきっかけは明かされない。
キャリー・マリガン(超かわいい)演じる妹と肉体関係があったのか、何か事件があったのか、どんな事件だったのかわからない。
けれどもやもやすることはない。
観た人によって解釈が異なるタイプ、でもこちらに丸投げされている感じはしない。
恐らくブランドンは他人と関係を築けないことをコンプレックスに感じている。
上司と部下といった立場を優先させる付き合いや、その場限りの関係は得意だが、これから先長い間一緒にいたい、あるいは一緒にいた相手との接し方がわからない。
そうした相手と接することに恐怖すら感じているのではないだろうか。
電話に背を向けポルノ動画に没頭するあのシーンが、ブランドンの恐怖心を象徴しているように見えた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2014年9月23日
- 読了日 : 2014年9月19日
- 本棚登録日 : 2014年9月19日
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