うまい。
一気に読んでしまった。ページを次へとめくりたくなる。登場人物がどこでどのように、どんなきっかけで過去からいまにつながっていくのか、隠されている謎を解くような気持ちで読み進めた。ヒントがちらちら現れているのに、人がそれに追いついてけない歯がゆさや、ある瞬間に時間や距離や夢現を越えてばちっと合わさるときの身震いするような体の反応。ヒントのピースがつながってこたえのような(合ってる・間違ってるとかの答えとは違うもの)ものが現れたときは、ちょっとうるっときました。そういうのってあるんだろうなと。
この作品は著者的に物語が「降って」きてそれをそのまま書いた。という。読んでいてそういう気がした。書かされているんじゃないかな~と思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年3月28日
- 読了日 : 2012年3月27日
- 本棚登録日 : 2012年3月28日
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