再読。
ロマンス以上にヒロイン・ブライオニーの物語。
伯爵の孫娘ながら医者でもあるヒロインはインドに居た。
そこへ元夫のヒーローがヒロイン父の危篤の知らせを持ってやってくる。
傷付くことを恐れて心を閉ざし、色んなことから逃げてきたヒロイン。
そんなヒロインを子供の頃から愛してきたにもかかわらず、よりにもよって自分がヒロインを傷付けていたことを知るヒーロー。
まだまだ未熟なわたしはヒーローのやったことは何度読んでも赦せません。
でもヒロインを守り、愛し、信頼する姿は美しい。
ロンドンから逃れてドイツ、アメリカ、インドと転々としていたヒロインに何かあったときに駆け付けることのできるように、何かと理由を付けてヒロインの居る国へと追っていたヒーローに、ヒロインへの愛の重さを感じる。
結婚前は自他ともに認めるように青二才だったヒーローは、インドでヒロインと過ごした間にとても成長しました。
ヒーローとの間もそうですが、何より泣けたのがヒロインとその父、そして昔亡くなった継母との関係。
前の感想でも書いたけど父親に敢えて喋らせないのが、余計にヒロインへの気持ちを感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ロマンス:ヒストリカル
- 感想投稿日 : 2021年9月7日
- 読了日 : 2021年9月7日
- 本棚登録日 : 2021年9月7日
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