スナイパーズ・アイ: 天命探偵 真田省吾2 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年6月26日発売)
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2016.10.28 完読

シリーズ2作目。

人質をとって立て籠もる犯人。SATをスタンバイさせながら、強行突破はせず、説得を続ける警察。犯人が、説得に応じるように見せかけて、自爆した。
その被害は、計り知れないものだった。
家族を失った人たちは、何を思い、未来をどう生きようとするのだろう。

警察は、拳銃を手にしておきながら、SATは、ライフルを手にしておきながら、それを実際に使用することはない。
何故なら、日本において、犯罪者であろうと、人権は尊重されるべきだという思想が根強いからである。

他人を巻き込んだ時点で、クソ野郎に成り下がった

しれっと読み流したけど、山縣により名言化された真田の言葉。

ずっと前を向いて歩くのは難しい。後ろを振り返ってもいいと私は思う。だけど、後ろにとらわれて、それを人のせいにして仕返しをしようとするのは、間違っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年10月30日
読了日 : 2016年10月29日
本棚登録日 : 2016年10月29日

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