〈ネタバレ〉救いのない理不尽な状況の中で、静かではあるが、生きたいという強い意志をもって抗う主人公。
これはまるで私だ、と読者の多くが感じるのではないだろうか。
個人の力ではどうすることもできない巨大な力に支配され潰されていく私たち。
それを知りつつも諦めることはできない。
何の関わりもない赤の他人を救いたいと思い、無意識に温かいものを求めてしまう弱い生き物、それが人間なのだ、と痛みを感じながら読んだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年5月20日
- 読了日 : 2019年5月20日
- 本棚登録日 : 2019年5月12日
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