自宅に貼られたオオカミの護符から失われつつある農村の信仰を追うドキュメンタリー。
狼の信仰に関する知識は三峯神社しか無かったので関東各地に信仰があるとは知りませんでした。
狼が猪や鹿を食料とすることから農村部で大切に崇められ、今尚(取材当時ですが)講まであり地域の住民を纏めるものの一つになっていることに驚きました。『講』は時代物の小説の世界のものだとばかり…。
取材をする先々の、その土地に古くから住み信仰を続ける人々の言葉や生活の端々に自然と共に暮らす昔ながらの日本の農村の真直ぐな姿を垣間見ました。
過疎化でその信仰や生活が失われつつある現在、このように映像や文字でそれらを残すことはとても意義のあることだと思います。
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- 感想投稿日 : 2017年5月24日
- 読了日 : 2017年5月24日
- 本棚登録日 : 2017年5月24日
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