薬物過剰摂取を繰り返す主人公は精神病院へ強制入院させられることを防ぐために偽名を使い人生を作り、を繰り返して現在の名はダニエル・フレッチャー。
ダニエルがカリソプロドールを過剰摂取して運び込まれた先で彼の精神鑑定をする医師、リチャード・カーライルとの遣り取りと言うか…精神鑑定をクリアするために駆使するテクニックの数々と独白のように織り込まれるダニエルの過去が折り重なるようにして話が深く沈んでいく感じでした。
ダニエルの過去は六本目の指、家庭の貧困と言った様々な不幸に彩られているけれどいじけも僻みもせずに前向きに(偏頭痛の薬のために偽名、偽造と犯罪を犯しはするものの)生きる姿はとても力強かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年8月29日
- 読了日 : 2013年8月29日
- 本棚登録日 : 2013年8月29日
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