悪人(上) (朝日文庫 よ 16-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2009年11月6日発売)
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本棚登録 : 8526
感想 : 830
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事件の当事者や背景にいる人物それぞれの語りは、第三者から見たら別の人物のようだった。
人には表の顔と裏の顔がある。親も同僚も友人も知らない顔。
……という事がじわじわと分かった上で下巻へ。

正直佳乃が嫌い。なんて女だ。
学生時代や社会人になっても知り合いにこんな人いたわ。とにかく「男、男、男」。惚れっぽく男の話しかしない。つまらない人だなと思ってた。しかし時にはそれを面白がり、冷ややかに聞いて内心バカにする私も周囲も、ここに出てくる登場人物と何ら変わりない事に気付く。
とにかくどのコミュニティにもありそうな小さな話が、最悪の事態になる事もあり得るって事なのかな。話逸れたかなぁ…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学:作者や行
感想投稿日 : 2023年7月29日
読了日 : 2023年7月29日
本棚登録日 : 2023年7月29日

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コメント 2件

川野隆昭さんのコメント
2023/08/04

いつも、僕の投稿への、いいね!ありがとうございます。

何を隠そう、吉田修一は、僕の生きている作家の中で、お気に入りナンバーワンに入るほど、好きな作家さんです。

なおなおさんのご感想、僕も強く共感いたします。(笑)

吉田修一は、「意地の悪いキャラクター」を、「読者に嫌われる」ように書く技術にも、卓越していますよね。

僕も、映画化されたタイミングくらいで、本書を読みました。

なおなおさんのご感想を読んで、本書を再読したくなりました。

ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いいたしますね。

なおなおさんのコメント
2023/08/04

川野さん、コメントをありがとうございます。
恥ずかしながら吉田修一さんの本は初めて読んだのですよ。とても読みやすかったです。
ランキング上位に入るような川野さんの好きな作家さんとのこと。
これからも読みますね(^^)

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