初めて読む作家さん。書き方(構成)が面白い。
冒頭に“はしがき”があり、ある人物の「殺人鬼フジコ」について書かれた小説の紹介。
次に本編。
そしてラストの“あとがき”には、フジコのその後、小説を書いた経緯、新たな疑惑や仮説が出てくるのが衝撃的!
フジコちゃん(…と呼んでしまう)の不遇に同情してしまう。不謹慎ながら、「フジコちゃん、コイツはムカつくね!こうするしかないか!」と共感、逆に「それはダメだよ〜」とげんなりしつつ、徐々に狂っていくその人生を追うことになる。
フジコが突発的に嘆くこと、それは、
どうしよう。どうしよう?
違う、私はお母さんとは違う!お母さんのようにはならない!
違う、私じゃない、私がやったんじゃない!
うるさい、うるさい、黙れ!
バカにして!私をバカにしやがって!
なんで私だけ?
バレなきゃいいの、バレなきゃ。
恵まれない環境で育ち、出会う人皆が性悪な人間だったら歪んでしまう。良し悪しの判断がつかなくなる。人生狂う。
負の連鎖って、どこかで止めることはできないのだろうか。
ページをめくるたびに嫌な気分になり、もう無理、やめようと何度も本を閉じた。
しかし多くのブク友さんが読まれ、そのお顔(プロフィールアイコンね)が思い浮かび、背中を押されてなんとか読む。…と言いつつ面白くなって一気読み。フジコちゃんの語り口調なので読みやすかった。
2023.7/2追記
解説やブク友さんのレビューから、ある場所にうまくトリックが仕掛けてあることに気付く(*_*)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学:作者ま行
- 感想投稿日 : 2023年7月1日
- 読了日 : 2023年7月1日
- 本棚登録日 : 2023年7月1日
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コメント 13件
土瓶さんのコメント
2023/07/01
なおなおさんのコメント
2023/07/01
土瓶さんのコメント
2023/07/01
なおなおさんのコメント
2023/07/01
土瓶さんのコメント
2023/07/01
なおなおさんのコメント
2023/07/02
あゆみりんさんのコメント
2023/07/02
なおなおさんのコメント
2023/07/02
ポプラ並木さんのコメント
2023/07/02
なおなおさんのコメント
2023/07/02
かなさんのコメント
2023/07/02
なおなおさんのコメント
2023/07/02
あゆみりんさんのコメント
2023/07/02