季節外れだけど「ゆき」。
ひとひらの雪から、笑顔の男の子と街の人たちのやり取りが楽しい。
「ふっているよ──ふっているとはいえん」
やがて雪はひらひらと舞い降り、町中が真っ白に輝く。うきうきとしてしまう気持ちが分かるなぁ。
私が気に入ったのは空の色。
今にも雪が降り出しそうな日の空の灰色。シュルヴィッツの絵でうまく再現されている。
「よあけ」で知られる作者シュルヴィッツ。
「よあけ」「あめのひ」「ゆうぐれ」「ゆき」と『“空”の四部作』(←ブク友のouiさんと名付け!?ました)は素敵。
東欧らしき街が舞台なのは、幼少期の思い出や生まれ故郷への思いもあるのだろうか。シュルヴィッツはポーランドのワルシャワ生まれのユダヤ人。4歳で第二次世界大戦をむかえ、家族でポーランドを脱出、各地を転々とし、イスラエル、のちにアメリカへ渡る。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本(海外)
- 感想投稿日 : 2023年8月20日
- 読了日 : 2023年8月20日
- 本棚登録日 : 2023年8月20日
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コメント 3件
ひろさんのコメント
2023/08/21
なおなおさんのコメント
2023/08/21
ひろさんのコメント
2023/08/21