ゆき

  • あすなろ書房 (1998年11月1日発売)
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本棚登録 : 541
感想 : 71
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季節外れだけど「ゆき」。
ひとひらの雪から、笑顔の男の子と街の人たちのやり取りが楽しい。
「ふっているよ──ふっているとはいえん」
やがて雪はひらひらと舞い降り、町中が真っ白に輝く。うきうきとしてしまう気持ちが分かるなぁ。
私が気に入ったのは空の色。
今にも雪が降り出しそうな日の空の灰色。シュルヴィッツの絵でうまく再現されている。

「よあけ」で知られる作者シュルヴィッツ。
「よあけ」「あめのひ」「ゆうぐれ」「ゆき」と『“空”の四部作』(←ブク友のouiさんと名付け!?ました)は素敵。
東欧らしき街が舞台なのは、幼少期の思い出や生まれ故郷への思いもあるのだろうか。シュルヴィッツはポーランドのワルシャワ生まれのユダヤ人。4歳で第二次世界大戦をむかえ、家族でポーランドを脱出、各地を転々とし、イスラエル、のちにアメリカへ渡る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本(海外)
感想投稿日 : 2023年8月20日
読了日 : 2023年8月20日
本棚登録日 : 2023年8月20日

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コメント 3件

ひろさんのコメント
2023/08/21

なおなおさん、おはようございます♪
シュルヴィッツの「よあけ」を先日読んでその美しさに感動していたところでした(⋆ˊᵕˋ )
今にも雪が降り出しそうな日の空の灰色…どう再現されているのだろうと、とても気になりました!!
"空"の四部作、読みたいです(◍>ᴗ<◍)

なおなおさんのコメント
2023/08/21

ひろさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。
私は「ゆき」があることを知らず、ブク友さんに教えていただき、読みました。
「よあけ」はいいですよね。この前図書館で読んできました。なんとも言えない静けさと、自然が、一日が動き出す感じ...←うまく言えない(T_T)何度読んでもいいです。
他「“空”の四部作」も是非っ!
「ゆき」を読むなら冬がいいかもしれません。この猛暑で絵本の中の雪が解けそうなので^^;

ひろさんのコメント
2023/08/21

なおなおさん、お返事ありがとうございます(_ _*))
一日が動き出す感じ…まさにその通りですね!!素敵ですっ✩.*˚
はい!「ゆき」はとけないように冬に読むことにして、先に「ゆうぐれ」「あめ」を読んでいきますね(⋆ˊᵕˋ )♪

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