盤上の向日葵

著者 :
  • 中央公論新社 (2017年8月18日発売)
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感想 : 600
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私も将棋が好きなので、期待していましたが・・

本に登場する真剣師のキャラ造形は小池重明ですよね、金や女にだらしないが将棋はめっぽう強い、プロ棋士にも平手で何人にも勝ち、プロ入りの話もありましたが、あまりに素行が悪くて白紙になったというエピソードは有名です。

タイトル戦の白熱した対局も、二歩という反則手で決着というのでは興ざめです。

それと本筋に関係のない描写が過剰で、何らかの伏線になるのかと我慢して読んでも結局肩透かしを食らうだけというのもちょっと。

さらに、向日葵(ひまわり)が象徴的に何度も出てきますが、効果的だとも思えない・・

小説の素材自体はよかったのですが、素材を活かしきれない残念な料理を食べさせられた気分でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年5月23日
読了日 : 2018年5月23日
本棚登録日 : 2018年5月23日

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