週刊文春の名コラム「お言葉ですが」が終わって随分久しいが、それでも高島さんの漢字・言葉に関するコラムを未だに読めるのは何とも贅沢な話だ。文春のコラム以外を集めて書籍化するという連合出版の企画・努力には頭が下がるが「お言ですが・・・別巻」と銘打って出版されたのも早くもこれで5冊目。
別巻になってからは毎回「年を取ると字を書くのも読むのも辛い」という泣き言が入っており一体何時まで本書を読めるのかと心配でいたが、実は本作ではそうした泣言は一切入っていないどころか、「次作も準備中」という力強いお言葉。
齢75にしてまだまだ行くぞ、という気概が感じられるのは嬉しい話だ。漢字やそれにまつわる俗説を正面から撃つ批評精神はまだまだ健在のようだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2012年7月22日
- 読了日 : 2012年7月22日
- 本棚登録日 : 2012年7月15日
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