悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2003年6月19日発売)
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本棚登録 : 567
感想 : 51
5

なんだろう…スピード感がすごい笑
読んでる間ずっと圧倒されていた笑

フランス文学におけるファムファタル(男を破滅に導く女)の解説本。
初っ端から性的エクスタシーとかエロティックと言う単語が出てきてそのテンションのままなので、思わず「すごいな…」と思いましたが色物というわけではなくしっかりおもしろい。

かの有名なフランス文学作品から具体的な例でファムファタルを科学し、ファムファタルを目指すにはこうしよう!と道を示してくれます笑
しかしファムファタルになるのは難しいですね。

ちなみに本書に出てくる作品たちはまだ読んだことがなかったので読んでみようかなと思いました。
引用元の作品は、何を言ってるのかわからない部分も多そうなのですが、そこをわかりやすく解説されていました(難しい部分もあるのですが。なんというか、哲学的です)

9章「失われた時間」への嫉妬についての解釈はもう本当にわかり過ぎて。自分の嫉妬心もこれです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月5日
読了日 : 2020年9月5日
本棚登録日 : 2020年9月5日

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