10月はたそがれの国 (創元SF文庫) (創元推理文庫 612-2)

  • 東京創元社 (1965年12月24日発売)
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感想 : 97
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怪奇幻想短編集。ホラーめいたものも多いけれど、おおむね幻想的で美しいイメージの作品が多いです。抒情的な文体から浮かび上がる情景はどれもが奇妙で、美麗なものでした。
お気に入りは「大鎌」。一番ホラーらしい、というか、実際に一番恐ろしく感じた作品。壮大な麦畑のイメージがこれほど恐ろしいものだとは。挿絵からして不気味……。
「小さな殺人者」も怖いなあ。一番嫌な作品はこれかも。
恐怖とは別の観点から魅力的だったのは「集会」。楽しくて、だけれども読後には少し淋しくなってしまう一作でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 幻想
感想投稿日 : 2016年10月15日
読了日 : 2016年10月15日
本棚登録日 : 2016年10月15日

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