([ひ]1-1)文豪てのひら怪談 (ポプラ文庫 ひ 1-1)

著者 :
  • ポプラ社 (2009年8月20日発売)
3.40
  • (6)
  • (16)
  • (25)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 207
感想 : 24
5

さまざまな有名作家によるてのひら怪談。一部を抜粋しただけのものもあるのだけれど、それでも雰囲気は充分すぎるほどに味わえます。じっくりと少しずつ楽しみたい一冊。
お気に入りは入澤康夫「ユウレイノウタ」。なんとも不思議な雰囲気の詩で、ついつい何度も読み返してしまいました。怖いというよりも、しっとりと淋しい印象があります。西城八十「トミノの地獄」ももともと大好きな詩。恐ろしさはあるけれど、それ以上に美しくて素敵です。
怖いと思ったのは川端康成「心中」。美麗な文体であっさりとした短い作品なのに、なんなんだこの恐ろしさは。一番嫌だと感じた作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2020年2月29日
読了日 : 2020年2月29日
本棚登録日 : 2020年2月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする