さまざまな有名作家によるてのひら怪談。一部を抜粋しただけのものもあるのだけれど、それでも雰囲気は充分すぎるほどに味わえます。じっくりと少しずつ楽しみたい一冊。
お気に入りは入澤康夫「ユウレイノウタ」。なんとも不思議な雰囲気の詩で、ついつい何度も読み返してしまいました。怖いというよりも、しっとりと淋しい印象があります。西城八十「トミノの地獄」ももともと大好きな詩。恐ろしさはあるけれど、それ以上に美しくて素敵です。
怖いと思ったのは川端康成「心中」。美麗な文体であっさりとした短い作品なのに、なんなんだこの恐ろしさは。一番嫌だと感じた作品です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ホラー
- 感想投稿日 : 2020年2月29日
- 読了日 : 2020年2月29日
- 本棚登録日 : 2020年2月29日
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