倉橋由美子の1965年発表の小説。"暗い旅"、"夢の浮橋"に続いて3作目。本作品は、近親相姦を扱った内容もそうですが、文章、そして文体も含めて雰囲気が独特すぎて、これは合う人と合わない人がはっきり出てくると思います。学生運動の頃の風俗が色濃く反映されているので、どうしても気持ちが追いついていかない部分も多々ありますが、自分は嫌いじゃないです。甘くて美味しい毒薬を飲まされている感じです。自分の立場が変わる毎に読み直したら、その都度、感想が変わりそう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
900 文学
- 感想投稿日 : 2014年11月15日
- 読了日 : 2014年11月15日
- 本棚登録日 : 2014年11月15日
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