悪の華 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1953年11月3日発売)
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本棚登録 : 1430
感想 : 73
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ボードレールの代表的作品「悪の華」。第1版から第3版までの詩と内容が反道徳的であるとして削除させられた詩が全て収録されています。堀口大學の格式高い翻訳で今となっては読みにくいと感じる所もありますが、とても美しい日本語で書かれています。この本には、退廃的な美が凝縮されており、ゴシック的なものが好きな方はぜひ読んでほしい詩集です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 900 文学
感想投稿日 : 2011年10月4日
読了日 : 2011年10月4日
本棚登録日 : 2011年10月4日

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コメント 6件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/02/01

「退廃的な美が凝縮されて」
一度は通る道(な訳ないですが)、色々なコトに興味を持ち始める時に読むと、心の奥に残るような気がします(堀口大學の訳詩は「月下の一群」の方が好きかな)

いりあさんのコメント
2013/02/01

>nyancomaruさん
思春期に出会っていたら、その後の人生に影響を及ぼしかねないですね。堀口大學は古臭いけど、そこがまた味があっていいものです。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/03/18

「そこがまた味があっていいものです。」
今風で判り易いのも良いですが、やっぱり雰囲気から入りたいですね、ボオドレエルやランボオは、、、

いりあさんのコメント
2013/03/18

>nyancomaruさん
ありがとうございます。雰囲気って重要です。日本人はかっこや形から始める事が多いですからね。本当は詩の裏にあるキリスト教的な考え方や当時のフランスの思想などをふまえた上で読むのが良いんでしょうけど。。。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/04/19

岩波文庫に「月下の一群」が入るんですよ!しかも「大正14年刊の初版に基づく文庫版」ですって!

いりあさんのコメント
2013/04/19

>nyancomaruさん
堀口大學の「月下の一群」の復刊とはとても豪華ですね。日本の現代詩に与えた影響は計り知れないでしょうし、こういった残念ながら絶版になってしまっている名作がどんどん復刊すると良いですね。

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