羊と鋼の森

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年9月11日発売)
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感想 : 1529
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初めて読む作家さんです。ブランチで注目してたので図書館で予約してました。

高校生の時にピアノの調律という仕事に魅せられ、調律師になった外村くんの成長物語です。

お仕事小説、とも言えますが、それよりは青春小説、といったほうが似合うかも。
それは主人公の、こつこつ、仕事と向き合う真摯な姿に胸を打たれたからですかね。

目指すべき場所を見つけたことも、そこに向かうと覚悟を決めたことも、今出来る仕事を精一杯やってきた成果です。
そうやって一歩一歩進むことで少しづつ見えてくるものがあり、その積み重ねが気が付いたら「一流」と呼ばれ「才能」になるんだろうな、と思いました。

後半、双子ちゃんの事件を通し、外村くんがあらたな覚悟を決めてからは、ずっと涙腺がゆるみっぱなしでした。
号泣するような涙ではなく、胸にじんときて、涙がうるうる溜まる感じの感動がずっと続くのです。。
読んでよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春
感想投稿日 : 2016年2月15日
読了日 : 2016年2月15日
本棚登録日 : 2016年2月15日

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