禿鷹の夜 (文春文庫 お 13-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年6月10日発売)
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本棚登録 : 547
感想 : 37
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夫の友人からお借りしました。

ハードボイルドと認識しながら読み始めましたが、終わってみれば人情モノと言った方がいいかもしれません。
主人公が非情な悪役刑事であり文体もクールな割に、ヤクザ達の人情が際立っていたので読後感はそんな印象になりました。

まあそれはいいんですけど、それよりは物語に警察がほとんど介入せず主人公の刑事の単独行動で話が進む展開には違和感を感じました。
しかも、ヤクザや一般人が殺され、蓋を開けてみればその半分は刑事による連続殺人なのに、警察が何も掴めていないってそんなのあるかなあ・・・

エンタメ重視でその辺りを気にしなければ、スピード感があってあっという間に読めたので面白い部類だと思いますけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハードボイルド
感想投稿日 : 2021年10月25日
読了日 : 2021年10月25日
本棚登録日 : 2021年10月25日

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