シリーズ三作目。安心して読めます。今回思ったのが所作の描写の美しさです。煙管に良く似合った指がすっと伸ばされる様子など、美しい指と手の所作が映像で想像できてため息をつきました。芝居さえできればどんな状況でも構わないと思ってしまう濱次ですが、とうとう周りが放っておかなくなってしまいました。紀十郎、平九郎、そしてもちろん勘弥。脇の彼らがとても素敵で、そろそろ濱次も気づいて少しずつ変わっていくのではないかと思えます。ラストの若かりし頃の香風と仙雀のお話「翔ぶ梅」も良かったです。香風はやはり凄い人です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未所有
- 感想投稿日 : 2019年6月14日
- 読了日 : 2014年7月10日
- 本棚登録日 : 2019年6月14日
みんなの感想をみる