旅屋おかえり

著者 :
  • 集英社 (2012年4月26日発売)
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5

ナケマシタ

みんないい人でとても暖かかっだった。

最北端にある礼文島、
5月中旬なら固有種のレブンアツモリソウが咲きだしてる頃かな。南には隣島にそびえる秀峰、利尻岳が顔をみせ、ウニ丼をたべながら絶景にトドが横たわる。
そんな最果ての島がおかえりちゃんの故郷であった。
島の人たちは旅人をおかえりってやさしく迎えてくれるとゆう。

修学旅行で訪れた東京でスカウトされてアイドルになってはやいくとせ、同期のアイドル達は婚期を逃さず引退していくなか気づけば賞味期限ギリギリタレントに、唯一続いた旅番組も打切りとなり、いよいよ崖っぷちに相成りました。この業界に残るには脱ぐしかないのかぁ。火曜サスペンスの断崖絶壁が目に浮かぶ。
追いつめられる、おかえりちゃん。覚悟を決めて飛び込むと、丹下段平がやさしく受け止める。
眼帯してないけどもうあの社長さん、このイメージしか浮かばない。社長と2人3脚で営業に回る姿から聞こえてくるのはあの名セリフ
「立て、立つんだ、ジョー」だった。

損得勘定なしにフォローしてくれる仲間たち。熟年世代のファン層には娘のように可愛がられていたのが新規事業へとつながった。依頼人に代わって旅をするとゆう「旅屋」競争相手のない唯一無二の珍商売。
おかえりちゃんの実績とキャラクターあって開拓できた新市場。出合いあり、涙あり、笑いありの人情溢れる痛快小説でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2023年5月20日
読了日 : 2023年5月20日
本棚登録日 : 2023年5月17日

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