あひる

著者 :
  • 書肆侃侃房 (2016年11月18日発売)
3.46
  • (45)
  • (185)
  • (222)
  • (34)
  • (8)
本棚登録 : 1476
感想 : 222
4

図書館で今村夏子さんの本まとめて4冊借りれたので今週から夏フェスに入りますっw
3冊目の夏子さんなんですがメルヘンなのかホラーなのかここら辺が微妙に見え隠れする不思議な読み物で深読みすればするほどモヤモヤしてきました。彼女の小説を常識で理解しようとするところに無理があるような。語り手がまともじゃないのが独特の世界観を作り出してるのを理解して進まないと・・
イマムラーは異世界転生者か宇宙人じゃないかと疑い始めています。主人公を含めて家の3人は偽装家族かあるいは、名もなき主人公の私はこの世に存在してないかも。
とりあえずどこかネジが外れてる感じの家族。
アヒルが3代目とか入れ替わってる事を純粋な子供達は知っていてそれを指摘することはタブーとされている!?
子供達もこの不思議な一家に興味津々だった感じですね。医療系の資格を取るために勉強しているのも怪しげだし時折、宗教関係のことを母が父に伝えて父が頷いていたとか、子供達を家に集めて勧誘でもしていたのかも?
主人公の告げる些細な情報に混乱するばかり、情報操作や嘘ついてる事もあるのかも?

真夜中に訪ねてきた少年の存在が気になるところですが彼の奇妙な行動に異常な食欲も怪しい。単に嘘ついて食事を食べにきただけとか?
アヒルのクチバシにクリームがついてないか確認するあたり主人公も流石の直感。あるいはわざと読者を混乱させてる。

おそらくまともなのは独立して家を離れていた弟だけで彼は地球人なんでしょうね。で、主人公の私はなんなんだ。この人ちゃんと写真に映るのかそこら辺も調査してほしいと思いました。

うーん、1日考えてたんですがなんだかよくわからない。きっと、あの家族はインド人に違いない。
アヒルは食材でカレーにいれたんだww

そうか、弟が結婚して家を出てから10年は経ってるから姉の年齢は30歳越えてるかも。バツイチで出戻りかもしれない。両親は孫の顔見たい頃だよね。近所の子供を招き入れたいのもわかるなあ。
子供たちは次第に家に上がりこんで図々しくなってきてやりたい放題だったんだ。
勝手し放題でいたずらも・・同じ誕生日とかもウソだったかも・・
子供の生まれた弟家族と同居することで、家族が上手くいくといいんだけど、ますます主人公の立場危うくなるんじゃないかな。早く資格とって仕事見つけないとね。
これは、メルホラミステリーだったww

あとの2作品もお婆さんが出てくる話で奇妙に楽しかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2023年3月21日
読了日 : 2023年3月21日
本棚登録日 : 2023年3月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする