四季・春 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2003年9月5日発売)
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感想 : 193
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人間とは何か、感情とは何か、生きるとは何か、そんなことを考えさせられる。

四季の天才的な世界観を表すためには、内容も難解になってしまうんだなと思った。

でも、どんなに天才でも、愛というものには感情を揺さぶられてしまう。どんな形でも愛に人は逆らえないと改めて思った。人に生まれたら、ただ感情を殺して機械的に生きることはできない。でも天才的な脳は、感情に左右されることを許してくれなかった。だから四季の中にはそれを補ってくれるためのたくさんの人格ができたのかな。

それが、四季が言っていた、生きる上での不自由さなのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年2月5日
読了日 : 2021年2月5日
本棚登録日 : 2021年2月5日

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